¡エンリケのラテンアメリカ補習校! Vol.34

こんにちは、皆様。エンリケです。 お調子はいかがでしょうかね。

(※エンリケさんは秀優ゼミ卒業生。現在メキシコで電力事業に携わっている。毎月コラムでメキシコをはじめカリブ海諸国や中南米の文化や日常をお届けしています。)

今回は、マジうまペルー料理をご紹介していきましょう。

ラテンアメリカ地域は、広大な土地を利用した牧畜が盛んであり、アサードに代表されるように食肉文化がとりわけ発達しており、魚介類を使用した料理は少ないのですが、ペルー料理においては、肉と魚介どちらの料理も取り揃えております。

まずは、ペルー料理と言えば、セビーチェです。一口大に揃えた白身の魚、タコ、イカ、エビなどの魚介類とみじん切りにした玉ねぎ、トマト、パセリなどにレモンを絞って混ぜ合わせたマリネ料理です。

トウモロコシやサツマイモと一緒にいただくのがペルースタイルになります。さっぱりした料理ですので、暑い夏に最高な一品ですね。

 

次にご紹介するのが、ロモ・サルタードというペルーの伝統料理です。

牛肉と野菜(フライドポテト、玉ねぎ、トマト)を炒め、醤油、コショウ、お酢などで味付けをした料理です。19世紀にペルーに移民してきた中国人の影響を受け、ペルー料理と中華料理が融合して誕生した一品で、白米のおともにもピッタリです。

最後は、チュペ・デ・カマロネス。牛乳とトマトをベースに、川エビ、ジャガイモ、玉ねぎ、トウモロコシなどを煮込んだスープ料理になります。

16世紀にスペイン人がもたらした地中海料理の影響を受けた料理で、寒い冬の時期にピッタリなスープですよ。

他にも、ティラディート(魚の刺身に酸味と辛味の効いたソースを添えた料理)、アンティクーチョ(牛ハツの串焼き)サンコチャド(牛肉と野菜の煮込み)、クイ・チャクタード(テンジクネズミの丸焼き)など、多種多様なペルー料理が存在しています。

 

そして、このようなペルーの独特な料理文化は、先住民、スペインを中心とするヨーロッパ移民、アフリカ移民、中国や日本からのアジア系移民など、それぞれの民族料理の影響を強く受けて発展してきました。

つまり、ペルーの地に集結した多様な移民によって持ち込まれた料理文化が、ペルーという地で時間をかけて混ざり合い、今日の多種多様なペルー料理を生み出したのであります。

はい、本日は以上になります。日本にもペルー料理のレストランはありますので、是非、文化融合のお味を皆様の舌で確かめられてみてはいかかでしょうか。

Hasta Luego

 

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