きまぐれごん太の犬も歩けば

【犬も歩けば棒に当たる…物事をしようとしている者は思いがけない災難にあうものだというたとえ。また、思いがけない幸運にあうことのたとえにもいう。(大辞林 第三版)】

犬も歩けば棒に当たる」と申します。これに二通りの意味があることは上に示してあるとおりです。昔は文字通り「出歩く」という動作を示したのでしょうが、最近ではインターネットでさまざまなwebサイトを見て回ることも、偶然の出会いのきっかけとして同じに扱ってもいいのではないかと思います。もっとも、そういう行動は「歩く」ではなく、ネット「サーフィン」というようですが。

さて、おもしろい画像を見つけました。近ごろ、テレビCMの影響もあってか、「やる気スイッチ」ということばがあちこちで聞かれるようになりました。なるほど、「スイッチ」と言われて思い起こすのは左側のタイプです。ただ、これだとOFFかONかしかありませんから、やる気の度合いは100%か0%です。すると、「自分のやる気は100%ではない。スイッチはいつ入るのか。」と思ってしまいます。

これに対して、右のスイッチはスピーカーやトランシーバーなどに使われる、音量調整をかねたタイプです。これだと、スイッチは入っていても音量が上がっていないということがありえます。人間のやる気というのも、「スイッチON」がすなわち「出力全開」ではありません。勉強に例えてみれば、「試験に備えて勉強をしなきゃならないな」と気づいたときがスイッチONです。ご存知のとおり、この手のスイッチでは、OFFと最小音量の間に「カチッ」という手応えがあり、ちょっと力が必要です。同様に、やる気のOFFをONにするのも一苦労です。ただ、周りからすると、スイッチがONになっていてもボリュームが上がっていないので、音が聞こえないという点では変わりがありません。もしかすると、本人の「やる気はある」と、親や先生の「やる気が見られない」のギャップはこういうところにあるのかもしれませんよね。

では、スイッチはONになったけれども音量が上がらないというのはどう考えればいいでしょうか。電車などで音楽を聞いているとき、その音楽がややマニアックだとか、なんとなく人に聞かれるのを恥ずかしいと思えば、音量は控えめになるでしょう。しかし、趣味を同じくする仲間ができたり、開き直って自分の感性を誇れるようになったりすると、音量が大きくなりそうです。このように、自信を持つことで出力が上がるのではないかと思います。勉強したところが試験でよくできたとか、学んだ英語を生かして外国人と会話ができたとか、小さなことでいいので、成功した体験を積み重ねていくことで自信がついていくものです。その意味では、スイッチが入ってから音量が上がるまでに時間差があってもしかたありません。むしろ、大事なのはOFFにしないことかもしれません。

「やる気スイッチ」とはよく言ったものだと思います。心の中のことは説明しにくいものですが、こうして例えを使うことで、自分のことでも他人のことでも、「今はこういう状態かな」と考えやすくなりますね。

 

【著者】ごん太…犬らしい。犬の年齢で5歳くらいらしい。朝霞市役所のあたりで名前をつけられたらしい。日本語がわかるらしい。人間の心に興味があるらしい。ポテトサラダが好きらしい。

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