2019/11/25

¡エンリケのラテンアメリカ補習校! Vol.41

皆さん、ご御機嫌よう。1ヶ月ぶりですね。再びエンリケでございます。

早速いきましょう。今回のテーマは、前回コラム(No.40)の中米ギャングとも関係する“中米移民”のお話です。

 

さてアメリカを目指す中米移民の増加について確認しておくと、増え始めたのは中米内戦が長期化し始めた1980年代になります。内戦は1990年代に終焉を迎えましたが、移民の数はここから更なる増加が始まり、今日まで増加の一途を辿っています。アメリカに暮らす中米移民は、1980年の約35万人から2015年には約340万人となり、35年で約10倍になりました。では、なぜ彼らはアメリカを目指すのでしょうか ? ?

★アメリカを目指す主な理由★

・母国では決して手にできない貧困生活から抜け出すためのチャンスを得るため。

・内戦により混乱した社会は未だ復興の糸口すら掴めず、明るい未来を見出せないため。

・自然災害で財を失ったので、母国を捨ててアメリカで人生の再起を図るため。

・中米ギャング、マフィア、麻薬組織の脅威と隣り合わせの暮らしから逃れるため。

 

★主な移動手段★

多くの移民は徒歩やバスでの移動に加え、貨物列車に乗り込んで

長距離を移動する。(自力で前進が困難な場所では案内人を雇うこともある。特にアメリカとメキシコを隔てる川を渡る際は“コヨーテ”と呼ばれる渡し役にアメリカ側に渡してもらうことも多い)

★移民に対する主な脅威★

・ギャング、マフィア、麻薬組織:金品目的の暴行・殺人、母国への裏切りに対する暴行・殺人、人身売買目的の誘拐、詐欺、レイプ他

・国境警備隊:(捕まれば強制送還となる)不法移民に対する取締り

・自然:ハリケーン、環境変化(熱帯地域、山岳部、砂漠地帯など)

 

このように中米移民は様々な脅威のもと過酷な移動強いられながらアメリカを目指しています。皆様には危険を冒してまでアメリカへ行く価値があるのかと思われるかもしれませんが、中米に暮らす人々にとって移民という手段は生活を変えることができる唯一の希望とも言えるのです。

 

最後に中米移民事情を非常によく映している映画を一本ご紹介しておきます。2009年公開のアメリカ・メキシコ映画で日系アメリカ人監督ジョージ・フクナガの作品、“闇の列車、光の旅(Sin Nombre)”です。監督自らが移民たちと共に貨物列車の屋根に乗り危険な旅を経験するなどして作り上げた作品です。是非、ご視聴あれ!!!

(※エンリケさんは秀優ゼミ卒業生。現在メキシコで電力事業に携わっている。毎月コラムでメキシコをはじめカリブ海諸国や中南米の文化や日常をお届けしています。)

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